























「痛くなる前」に
始める歯のメンテナンス START DENTAL CARE EARLY
お口の中を健康な状態にキープするためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。一番重要なのは、患者様ご自身が行う毎日の歯磨きですが、自分の力だけでプラークコントロールを行い、健全な口腔衛生状態を保つことは容易ではありません。そこで、患者様がコントロールし切れない部位(キーリスク部)を見つけ出し、一緒にお口の中を管理していきます。いつまでもご自身の歯で美味しく噛めるよう、日ごろからのホームケアを大切にしつつ、定期検診でしっかりとメンテナンスをしていきましょう。
定期検診の重要性

通常、歯の治療が終われば、元の健康な口腔環境に回復します。その後は、その状態をより長く維持していきたいものです。そのためには、定期検診がとても重要になってきます。日本では歯科医院に定期検診で行くという習慣がまだ浸透していないように感じます。
欧米では定期検診を受けている人の割合が非常に高く、日本人よりもはるかに多く歯が残っていると言われています。口腔環境を健康に保つには、患者様ご自身の意識がとても重要です。
merit メリット
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MERIT
予防ができる
虫歯や歯周病の予防には、患者様お一人お一人に合わせた予防法が効果的です。また、お子様の場合、成長によってお口の中も変化してくるため、定期的に口腔環境をチェックすることにより、ベストな予防法をアドバイスできます。
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早期発見ができる
ご自身で口腔環境を確認するのは難しく、痛みなどの症状が出ないと病気に気付かないケースが少なくありません。定期検診では、ご自身では分からない小さな虫歯も早期発見し、治療することができます。
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歯磨き指導が受けられる
歯磨きはご自身で行うことのできる、一番の予防法です。しかし、丁寧に磨いていても、磨き癖などでしっかり磨けていない場合があります。そのため、定期検診で磨き残しをチェックし、正しい歯磨きを指導いたします。
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MERIT
お口の清掃ができる
普段、ご自宅で行う歯磨きだけでは、虫歯の原因であるプラークは60%ほどしか落とせていないと言われています。定期検診では、ご自分では磨ききれないプラークを専用の機械で清掃し、お口を清潔に整えます。
ステファンカーブ

ステファンカーブとは、口腔内のpH(酸性・中性の度合い)の変化を示したグラフのことを指します。通常、お口の中は唾液の働きによって中性に保たれていますが、食べ物や飲み物を摂取すると一時的に酸性に傾きます。この酸性の状態が続くと、虫歯や歯周病の原因菌が活発化しやすくなるため、できるだけ早く中性の状態に戻すことが重要です。
酸性の状態が続く原因には、「頻繁な間食」や「だらだら食べる」、「粘着性のあるお菓子の摂取」などが挙げられます。こうした習慣を見直すことが、虫歯や歯周病などの予防につながります。
その他、食事の時間を決めて規則的にとることや、間食を控える工夫が効果的です。特にキャラメルなどのスナック類は歯に付着しやすく、口腔内が中性に戻るまでに時間がかかるため注意しましょう。どうしても甘いものが欲しくなった場合は、比較的すぐに溶けるアイスやジュースなどを選ぶとよいでしょう。
また、原因菌が好むショ糖の使用を避け、手作りのおやつにはキシリトールなどの虫歯リスクを抑える人工甘味料を活用するのも一つの方法です。
PMTC Professional Cleaning
PMTCとは、歯科医師・歯科衛生士によって行われる機械的なプラークコントロールの方法です。この施術によりキーリスク部位として一般的に言われている歯間隣接面(歯と歯の間)はもちろん、個々の患者様の口腔内キーリスク部位(いつも磨きが疎かになっている箇所や歯周病になりかけている部位、ブリッジの下、入れ歯のつめのかかる歯など)をご説明、清掃していきます。
このPMTCを毎月1回受けられている患者様が大勢いらっしゃいます。80歳になっても20本、それ以上ご自身の歯を残し、美味しく食事を楽しめるよう、意識して受診してみてください。
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染め出し
お口の中を特殊な薬液で染め、キーリスク部位を見つけ出します。磨き残しがピンク色に染まるので、視覚的にも、どこが弱点なのか、非常に分かりやすくなります。
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プラークの除去
染め出しで見つかったプラークを除去していきます。プラークのうちに除去しておくことで、歯石の付着を防ぎ、歯周病を予防することができます。
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着色・歯石の除去
細かい歯石や着色を丁寧に取り除いていきます。歯石は小さくても、プラークリテンションファクター(歯ブラシによる歯垢除去の障害)になるため、全て取り除きます。
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フッ素塗布
最後にフッ素を塗って施術は完了です。フッ素は歯の再石灰化を促し、歯質の強化をすることができます。また、虫歯菌の働きを抑える効果もあり、虫歯を防ぎます。

フッ素塗布

フッ素は歯の表面に取り込まれると、抗酸力を高め、酸に強い性質にすることができます。虫歯の原因となる酸に強い性質になることで、虫歯になりにくくなります。歯科医院で行うフッ素塗布では、高濃度のフッ素を使用することができるため、効率的に歯にフッ素を取り込ませることができます。

唾液検査

唾液の分泌量や、唾液に含まれる細菌、唾液のお口の中を酸性から中性に戻す力(緩衝能)を調べることができます。この検査により、歯周病や虫歯のなりやすさがわかります。また、お口の現状を正しく把握することで、歯周病や虫歯への対策を立てることができるようになります。

歯周病検査

お口の中の歯周病の状態を調べます。歯周ポケットの状態や、細菌の動きや種類、歯磨きの状態をチェックします。現状を正確に把握し、弱点となりそうな部分についてお話しし、治療が必要な場合には、治療方法をご提案いたします。早期に弱点を発見することで、歯周病の進行を防ぐことができます。

レーザーによる歯質強化

歯へのレーザーの照射とフッ素塗布を併用することで、通常の約10倍ほどフッ素の効果を引き出すことができます。歯の耐酸性を大きく向上させることで、虫歯に強い歯を手に入れることができます。お口の中は常に食べ物や飲み物で酸の出入りが多い状態です。定期的な歯質強化で虫歯を防ぎましょう。